歴史と由来
サイタイ(臍帯)はプラセンタ(胎盤)と物理的に繋がっている組織だが、その成分組成は異なる。臍帯はワルトンゼリーと呼ばれるゼリー状物質で満たされており、この中に天然のヒアルロン酸が高濃度で含まれている。日本では臍帯血バンク(白血病治療のための造血幹細胞保存)が知られているが、サイタイエキスは臍帯組織そのものから有効成分を抽出したもの。
化粧品原料としての利用はプラセンタよりも新しく、2000年代に本格化。スノーデン株式会社のアシヤロイヤルシリーズなど、プラセンタ+サイタイエキスの組み合わせを売りにする製品が登場している。
科学的背景
サイタイエキスの主要成分:・天然ヒアルロン酸(高分子)── 保水性
・コンドロイチン硫酸 ── 弾力性
・アミノ酸 ── 栄養補給
プラセンタが成長因子やアミノ酸を豊富に含むのに対し、サイタイエキスはムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)が主体。両者を組み合わせることで「成長因子+保水成分」という補完的な組成になる。
知られざるトリビア
・日本では昔から「へその緒を大切に保管する」習慣がある。これは子供の守護としての文化的意味合いが強いが、臍帯の医学的価値を直感的に感じ取っていたのかもしれない。限界と論争
サイタイエキス単体での臨床研究は少なく、プラセンタとの混合物としての評価が主。サイタイエキス固有の効果を厳密に切り分けたデータは限られている。参考文献
・日本プラセンタ臨床研究会編「プラセンタ療法の実際」